短期的には下げ相場、見方を変えれば……
久しぶりの更新です。
中国の景気減速不安などのため、世界の株式市場で乱高下が見られているようです。
例えば、TOPIXは8/11につけた高値1703ポイントから、8/24の安値1411ポイントまで2週間で17%ほど下落しています。「2週間で2割弱の損」と書くとかなりインパクトがあるように見えます。
下に、3枚のグラフを貼り付けます。
上から、TOPIXの過去1月/1年/10年間のチャートです。同じ指標のチャートでも、全く形が違っています。
一番上の1ヶ月チャートは、最初に書いたように下方向へのインパクトを感じます。まあ直近3日間で回復してきているようにも見えますが。
中央の1年チャートを見ると、先週・今週と値が大きめにぶれたものの、結果的に大きく落ち込んではいないように見えます。また、今回の安値は年初の値より高く、年初来安値の水準には到達していないことがわかります。
一番下の10年チャートでは、リーマンショックとアベノミクスに目が行くような状態であり、今回程度の変動は「割とよくあること」のように見えます。
こうやって見ると、直近の株価の変動をどう解釈するかは考える時間軸によってかなり違ってきます。私は一番下の10年、もっと長く20年・30年といった時間軸での投資をしているのであって、2週間などの短期で結果を出さなくてはならないわけではありません。
また、私は積立投資をしているのであって、最高値(TOPIXでいえば1989/2/18の2884.8ポイント)で全財産を投資してしまうようなこともありません*1。
何より、無リスク資産を一定程度確保していますので、投資した資産の価値がゼロになっても生活ができなくなるわけでもありません。それよりも、きちんと仕事をして収入を得ることの方が生活のためにはよほど重要です。
そう考えると、たとえ一時的に含み損が出ていても、「安くなっているうちに積み立てておいてくれ」とか、「同じ資産クラスでよりコストの安いファンドに課税なしで乗り換えるチャンス」と思うのです。
逆に、含み損が怖くて気になってしまうような投資の方法は、おそらく自分には向いていないのだろうと思います。
これからいっそうの下げ相場になろうとも、このブログの紹介文のとおり、「市況をゆるゆると眺めながら、インデックス投資をコアとしたコツコツ資産形成」を実践して行きたいと思います。思いっきり含み損になっていたら、どうぞ笑ってやってください。
*1:当然、最安値で全財産を投資することもないのでプラスリターンが最大化されることもありません。