インデックス・ウォッチャー

市況をゆるゆると眺めながら、インデックス投資をコアとしたコツコツ資産形成を記録していきます。

証券会社ごとのNISA関連ルール差異に注意!(投資信託編)・その2

 本日大発会ということで、NISA口座の活用も本格的に始まったかと思います。
 以前、「証券会社ごとのNISA関連ルール差異に注意!(投資信託編)」という記事でNISA口座上の投資信託分配金を再投資する場合の差異について調べてみました。といってもその時には(12月中旬であるにも関わらず)記載が少ない、または記載がなく、よくわからないことが多かったのですが……。
 さすがに今年に入ればそんなこともないだろう、と思い、再び調べてみることにしました。調査対象は次の6点。

  • 投資資金は通常の受け入れ先(MRF, 預り金)と同じものを使えるか、すなわち資金の口座内振り替えは不要か
  • 投信積立の最少金額
  • 投信積立時にNISA投資枠を超過する場合どのように対応するのか
  • 投信分配金の再投資コース・受取コースは選択可能か
  • 上で再投資コースを選べる場合、再投資分投信の預かり口座はNISA口座か
  • 上でNISA口座預かりの場合、再投資によりNISA投資枠を超過する場合どのように対応するのか

 その結果がこちら。

証券会社 SBI証券 楽天証券 マネックス証券 カブドットコム証券
資金振替不要 ×
投信積立最少金額 500円 1000円 1000円 1万口
積立時NISA枠超過の場合 買付しない 買付しない 買付しない 一般/特定口座で買付
再投資or分配金受取 選択可 選択可 選択可 分配金受取のみ
再投資先口座 一般/特定 NISA NISA -
再投資時NISA枠超過の場合 - 一般/特定口座で再投資 分配金受取 -

 SBI証券以外は口座を持っていないため、ログイン前の資料を見て作成しています。間違い等あればお教えいただけるととても助かります。

 私の好みとしては、楽天>SBI>マネックス>>カブコムですねぇ……。
 そんなことはどうでもいいとして、カブコムの積立最小単位が1万口(ちなみに増額は1000円単位)というのは想定外でした。これは知らずに口座開設した人もいるのではないでしょうか……。また再投資も選択不可とのことで、そりゃ前回調査で再投資先の話が見つからないわけだと納得。別に分配金を受け取るのは(非課税ですし、特別分配金が少なければ)許容するとして、これを手動で再投資しようと思ったときに1万口単位といわれると辛いものがあります。一般/特定口座で手動再投資してくださいということでしょうか。
 マネックスはNISA口座への資金振り替えが必要とのことで、使い勝手がよろしくない気がします。年間100万円まで、枠再利用不可なのでそこまで頻繁に振り返ることはないかもしれませんが。
 SBIは前回述べたとおり再投資先がNISA口座ではないのが面倒。ただし分配金がなければ問題なし。

 これ以外にもいろいろと違いはありそうです(たとえばSBI証券は同一投信を一般/特定口座とNISA口座の両方で積み立てることができない、マネックスはNISA口座上の投資信託保有残高に対してマネックスポイント付与なし、マネックスのNISA口座預り投資信託注文〆切は原則14:00、など)ので、今からNISA口座を開設される方はご自分の利用されるサービスについてはよく調べた上で申し込みをされるのがよろしいかと思います。せっかく使いこなそうと思っていた制度が、証券会社の実装のせいで思い通りに使えなくなった……なんてことのないことを祈っております。NISAの場合は使わないという選択肢もありですが、それでも自分で選ぶのと消去法で仕方なく……というのは違いますし。