インデックス・ウォッチャー

市況をゆるゆると眺めながら、インデックス投資をコアとしたコツコツ資産形成を記録していきます。

楽天証券×三井住友AM、DC用ファンドの一般向け販売を開始

 インデックス投資を始めるいいきっかけになるかもしれないニュースその2です。少し前の話なのでご存知の方も多いかとは思いますが、一応記事にしておきます。

9月18日(金)より、三井住友アセットマネジメントの4銘柄を積立専用ファンドとして取り扱います。
今回取扱う4銘柄は、すべて年金専用ファンドであり、低コスト(楽天証券取り扱い中で最低レベルの信託報酬)となっております。ローコスト、ローリスクファンドであり貯蓄から投資への第一歩となるファンドです。

(【投資信託】貯蓄から投資へ低コストファンド(年金専用ファンド)取扱い開始 - 楽天証券)

 ということで、DC専用として運用されてきた4ファンド楽天証券で購入可能になります。そのうち3ファンドは、一般的に購入可能なファンドと比較してダントツの低コストファンドであり、非常に魅力的なものとなっています。


 対象の4ファンドについて簡単に紹介します。

  • 三井住友・日本債券インデックス・ファンド
    • 信託報酬: 0.16%(税抜)
    • 実コスト: 0.176%(税込)
    • ファンド資産額: 398.4億円
    • マザーファンド資産額: 1259.1億円
  • 三井住友・DC全海外株式インデックスファンド
    • 信託報酬: 0.25%(税抜)
    • 実コスト: 0.381%(税込)
    • ファンド資産額: 1.3億円
    • マザーファンド資産額: 2117.6億円(先進国)、1.7億円(新興国)

 今回は新規設定ファンドではないため、実コストという実績もあわせて掲載しています。繰り返しますが、上3つのファンドはそれぞれ日本債券・先進国債券・世界株式クラスとして一般的に購入可能なファンド内で信託報酬・実コストともに現時点最強の低コストファンドです。全海外株式Fについてはファンド自体の資産額が小さいものの、その9割程度を占める先進国株式部分のマザーファンドの規模が大きく、あまり大きな問題にならないと考えます。
 ただし、全海外株式Fのうち1割程度を占める新興国株式部分と新興国株式Fについては、マザーファンドの規模が非常に小さいことや、先物による運用が主になっていることなどから信託報酬と実コストの間に大きく差が開いています。特に新興国株式クラスについては、他の低コストインデックスシリーズのもの*1のほうが実コストは安いという現状がありますのでご注意を。

 ちなみに、現在私が証券口座で購入している各資産クラスのファンドを上記ファンド(新興国株式Fを除く)に置き換えた場合*2、現状の信託報酬0.44%(税抜)が0.34%(同)と0.1ポイント、比率にすると22%程度低下します。
 このところ、積み立てるファンドをより低コストなものに入れ替えても小数点以下2桁目が変わるかどうかという信託報酬の変化でしたので、それに対して今回のファンドがいかに強烈かというところです。
 このようなファンドを取り扱うのが楽天証券のみ、という状況が長く続くようであれば、相当数の資金楽天証券に向かう可能性もあるのではないでしょうか。
 私も、今年は時期的にも間に合わないので置いておくとして来年の夏まで様子をみて、楽天証券の優位が揺らがないようであればNISA口座を移動の上積立投資の開始を検討すると思います。

 これだけの施策を打ってきた楽天証券と三井住友AMの両社、Good Job!!

*1:eMAXIS, SMT, Funds-iの各シリーズ

*2:全海外株式Fはその9割を先進国株式、1割を新興国株式として計算