インデックス・ウォッチャー

市況をゆるゆると眺めながら、インデックス投資をコアとしたコツコツ資産形成を記録していきます。

SMTシリーズ初?のバランスファンド、SMT インデックスバランス・オープン

 仕事に集中しているうちに、いろいろと新ファンドも出てきていたようです。
 そのうちの一つ、SMT インデックスバランス・オープンを取り上げます。


 三菱UFJ投信eMAXISに続き、三井住友AMのSMTシリーズでも新興国REITクラスのインデックスファンドを追加し、3資産クラス×3地域のファンドがそろうのと同時に作られたバランスファンドです。
 特徴は、

  • 株式:債券:REITの基本比率は4:2:2
  • 地域比率は全資産クラスでGDPをベースとして決定、年1回見直し
  • 信託報酬(税抜):0.5%

となっており、SMTシリーズになっていないもののマザーファンドが共通の世界経済インデックスファンドREITクラスを2割入れたものとなっています。これ1つ

 本ファンドの一番の特徴は、GDPベースで地域別の組入比率を決定していることです。例えば株式市場の時価総額比率を見ると、日本:先進国:新興国が1:8:1程度となっているのに対し、本ファンドの比率は10:55:35と新興国が多めになっています。
 REIT時価総額比率はさらに極端となっていて、2011年末の段階では日本を含む先進国:新興国の比率は19:1程度*1です。
 どちらにしろ、新興国への配分が厚いということは知っておいた方が良いかと思います。リスクは上がるかもしれませんし、その割に信託報酬が安いともいえます。

 私の資産配分は世界経済インデックスファンドを参考にしており、株式と債券クラスは似たような地域配分をしていますが、REITはサテライト資産の位置づけであり全体の1割弱しか保有しておらず、地域別の比率は日本:外国を1:2程度としています。(参考:投資方針
 今のところREITの比率を大きく上げる予定はないのですが、このとがった配分がどう効いてくるかは気になるところです。
 資産クラス別の配分はいいけれど、新興国への投資はちょっと……という方であれば、同じ会社のSBI資産設計オープン(資産成長型)も候補になるかと思います。こちらは日本と先進国を同じ比率としており、新興国は組み入れていません。

 いずれにしても選択肢が増えるのは歓迎ですので、安定的かつ低コストに運用がされることを願っています。

*1:http://www.spindices.com/indices/equity/sp-global-reit-us-dollarおよび、http://www.spindices.com/indices/equity/sp-developed-reit-us-dollarのデータより、組入銘柄数×1銘柄あたりの平均時価総額により全体の時価総額を算出し、両者の差分を新興国における時価総額としました。この比から時価総額比率を計算しています。