インデックス・ウォッチャー

市況をゆるゆると眺めながら、インデックス投資をコアとしたコツコツ資産形成を記録していきます。

プロvs学生vs猫の投資対決、勝ったのは猫

 昨日までかなりまじめな記事を書いていたので、たまには気楽に。
 先ほどはてなブックマークで次の記事(記事自体は1年以上前のものですが)を見つけました。

株で儲けようと思っても、なかなか簡単にいくものではありません。

イギリスで「プロ」「学生」「猫」の3グループに分かれ、それぞれに株取引をしてもらい、誰が1番儲けられるかの実験を行ったようです。

すると結果は……。

結果から言いますと、なんと猫のオーランドが5542ポンド(約80万円)で堂々の1位。

株取引で「プロ」「学生」「猫」が勝負、誰が1番儲けたか?イギリスで実験 - ライブドアニュース

というわけでさらに元記事をたどってきました。


 元記事は、英国ガーディアン紙系列・オブザーバー紙の「Investments: Orlando is the cat's whiskers of stock picking | Money | The Observer」です。この猫の名前はOrlando。
 ルールとしては、

  • 2012年始めに、FTSE All-Share Indexに組み入れられている英国株の中から5銘柄を選択して購入。予算は5,000ポンド。
  • 3ヶ月ごとに、銘柄の入れ替えが可能。
  • 2012年末の評価益が高いものの勝ち。

ということで、プロのファンドマネージャーは知識と経験を駆使した銘柄選択を行ったのに対し、Orlandoはお気に入りのネズミのおもちゃを格子状に数字の書かれた表に投げ、おもちゃが落ちた番号に対応する銘柄を購入したということで、猿のダーツ投げそのままですね。

 とはいっても、9月まではプロが+497ポンド、Orlandoは+292ポンドとプロが好成績をマークしていたようで、最後の3ヶ月間の値動きが勝負を決めたとのこと。最終成績はプロが+176ポンドに対し、Orlandoは+542ポンドでした。

 ところで、銘柄選定の元になった指数・FTSE All-Share Indexそのものに投資していたらどうなっていたでしょうか。
 2012年初の終値が2923.63、年末の終値が3093.41ですのでリターンは5.8%となります。予算は5,000ポンドですので評価益としては+290ポンドとなり、プロには勝ったもののOrlandoには負けるという結果になります。なんというか、ウォール街のランダム・ウォーカーを下敷きに話を作ったんじゃないかと思いたくなるくらいきれいな結果ですね。実際に購入するのは5銘柄のみという制限がついていたとはいえ、プロがインデックスに劣後する結果になっているあたり。

 とはいえ私もOrlandoに勝てる気は全くしないので、おとなしくインデックスファンドを買ってパフォーマンス的には後ろから追いかける程度でいたいと思います!