インデックス・ウォッチャー

市況をゆるゆると眺めながら、インデックス投資をコアとしたコツコツ資産形成を記録していきます。

ネット時代の家計簿管理サービス決定版「マネーフォワード」

 突然ですが、皆さんの所持している銀行口座・証券口座・クレジットカード枚数・電子マネー種類の合計はどのくらいでしょうか?
 私の場合、15ありました。半ば休眠状態に近くなってきているものも1〜2ありますが、それらを差し引いた稼働口座数で見ても2桁です。このネット時代、情報はすぐに手に入り申し込みも簡単にできてしまいます。キャンペーンで現金のもらえる銀行口座開設や、特定店舗で使うと大変お得なクレジットカード申し込み、さらにその申し込みはポイントサイト経由で……なんてこともあり、口座数は増えていくばかりかと思います。
これらの管理、皆さんはどうされているでしょうか。
 今回は、それらのデータを自動家計簿作成へと結びつけた革新的サービス、「マネーフォワード」についてご紹介します。


 私の場合、MoneyLookなどの口座アグリゲーションサービスを使って各口座の状況を月一回程度確認しています。ワンクリックで口座へのログイン、残高・支払い額と明細の取得を行ってくれる大変便利なサービスです。今まで引き落とし不能による延滞等がないのはこういったサービスのおかげといえます。
ただ、お金への関心をもう少し持っておきたいと思っている中で、「単月の収支についてもう少し気を遣いたい」と考えるようになりました。

私の収支勘定は、現状以下のように行っています。

  • 給料日に各口座の状況をチェック
  • 給料>次回給料日までの各種引き落とし額合計であれば余剰分を貯蓄用口座に隔離
  • 給料<次回給料日までの各種引き落とし額合計であれば不足分を貯蓄用口座から移動
  • 日常の買い物はクレジットカードに集中
  • 給料と(次回給料日までの各種引き落とし額合計+次回給料日までの現金引き出し額)を比較して収支を判断
ですが、この形式ですと以下のような問題が発生しています。

  • 当月給料から引き落とされるカード決済は先月分のものであり、収支の時系列が逆転する
  • クレジットカード明細の内訳を管理しておらず、使用額合計の収支しか把握できない
  • もちろん現金支出の内訳も管理していない
  • かといって家計簿をつけても長続きする気がしない
というわけで、

  • 当月分の使用額を当月給料と比較したい
  • 支出内訳管理のため、クレジットカード明細の内容を決済日別に管理したい
  • 現金支出の内容も一元化して管理したい、が入力を忘れたときに収支が狂うのは避けたい
というワガママな希望を持ってオンライン家計簿サービスを探していましたが……ありました!
それが「マネーフォワード」です。

 このサービスでは、先ほどのMoneyLookと同様に各種口座の明細を取得することができます。ただしこちらは1日1回自動的にサーバーが直接明細を取得し、その結果がサーバーに保存されます。
 そして、その明細はMoneylookのように「口座ごと」ではなく、「決済日ごと」に管理されます。1枚のカレンダーにA銀行からの引き出しとBカードの決済が同時に掲載されるイメージです。
 さらに、その内訳に記載されている文字列(「引出」や「○○スーパー」など)から自動的に取引内容の分類(「現金・カード-ATM引き出し」や「食費-食料品」など)を行います!
 自動的に分類が行われなかった、もしくは自動でされた分類を修正したくなった場合についても、一度手動で分類を行えば次回以降は同じ分類が適用されるようになります。
 極めつけは、現金による支払いを手動で入力(PCからはもちろんiPhone/iPad/Androidから専用アプリ経由でも可)すると、その直前にあったATM引き出しの金額から手動入力分を差し引いてくれますので、手動入力を行っても行わなくても支出総額は変わらず、収支を正確なまま保つことができるのです!!
 収支計算の基準日を自由に変えることもできますので、給料日から次の給料日まで正確に1月分の収支を把握することも簡単です。
 結果、特に何もしていないのに99%家計簿が完成しており、私はそれを見て「今月は食費が多いな……給料日まで残り一週間は飲みに行かないようにしよう」などとアクションを起こすだけです。

 こんなサービスが無料で使えるなんて、本当にありがたい限りです。
 現在約200の金融機関等に対応しており、ユーザーからの要望に応じてどんどん対応機関等を増やしています。
 私の持っている口座もほぼ全て対応していました。
 家計簿以外に資産管理ツールとしても非常に有能でして、証券口座からのデータを使って保有証券(個別債券・個別株・投資信託……)のポートフォリオを一元化して把握できます。私の場合、確定拠出年金の保有ファンドや含み損益まで確認できます!

 最後に一つだけ注意を。このサービスは自動的に口座残高等の情報を取得してくれますが、そのために口座へのログイン情報をサーバー上に記憶させる必要があります。セキュリティには細心の注意を払っているとのことですが、これが気になる方にはおすすめしません。
 ただ、正直私はもうこのサービスにどっぷり依存している気がしています(^^;
 情報の閲覧は通常(無料版)では1年前ですが、プレミアム会員(525円/月、2013年9月末までは当初30日間無料とのこと)になれば制限なしとなるとのことで、このまま正常進化を続けてくれれば遅くとも一年後には私はプレミアム会員になっていることでしょう。単月の収支について1ページにまとめてくれる「マンスリーレポート」機能などもありますので、それより早く申し込みをしているかもしれません。

 自分の家計収支を見直したい、節約する気合いは十分、でも家計簿をつけるのに挫折してる、、という私のような方に、ぜひ使っていただきたいサービスです。