インデックス・ウォッチャー

市況をゆるゆると眺めながら、インデックス投資をコアとしたコツコツ資産形成を記録していきます。

ブラックロック、信託報酬最安のTOPIX・J-REIT連動ETFなどを設定

 以前紹介しましたように、インデックスファンドの世界ではDC専用ファンドの一般販売開始など低コスト化が一気に進んでいますが、さらにコストの低い投資ツールとして上場投資信託ETFがあります。そのETFでも、さらなる低コスト化は進んできています。

 「iShares」ブランドでETF東証上場(JDRによる二重上場含め)に積極的なブラックロックが、新たに4つの国内ETFを設定・上場します。いずれも10月20日上場予定です。

  • iシェアーズ TOPIX ETF
    • 銘柄コード:1475
    • 連動インデックス:TOPIX
    • 信託報酬(税抜):0.06%(2016年8月9日[予定]まで0.025%)
    • 分配金支払:年2回

 この中で、iシェアーズ TOPIX ETF」と「iシェアーズ Jリート ETF」の信託報酬は同インデックス連動ETF中でダントツの最安となっています(現状最安はTOPIXで0.078%(1348, 1473)、J-REITで0.22%(1398)。いずれも税抜)。
 特に「iシェアーズ TOPIX ETF」は来年8月まで信託報酬が0.025%に引き下げられており、現状で日本株式クラスへ投資するには最強となり得る存在です。

 また、「iシェアーズ MSCI 日本株最小分散 ETF」と「iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF」はいわゆるスマートベータ指数への投資を低コストで行える手段として気になる存在です。ただし、ETFといえばレバレッジ/インバースばかり売買される日本ETF市場において、このようなサテライト的指数に連動するETFの資産総額が順調に増えるか、また適度な流動性が確保されるかどうかは注意が必要かと思います。

 ともあれ、低コストな投資手段の登場は歓迎すべきところです。上場からいかにマーケットメイクをしっかり行い、価格の指数への連動性をコントロールしつつ流動性を保てるかというところに注目していきたいと思います。