インデックス・ウォッチャー

市況をゆるゆると眺めながら、インデックス投資をコアとしたコツコツ資産形成を記録していきます。

ニッセイAM、信託報酬最安のTOPIX連動<購入・換金手数料なし>ファンドを新規設定

 以前、「ニッセイAM、<購入・換金手数料なし>シリーズ2ファンドを新規設定」という記事で、こんなことを書きました。

 低コストファンドの選択肢を着実に増やしてくれているニッセイAMさん、次は<購入・換金手数料なし>シリーズのTOPIX連動ファンドとかいかがでしょう(笑)

 これ、本当に設定されます!

 インデックス投資家ブログの大御所中の大御所・梅屋敷商店街のランダム・ウォーカーさんの記事「信託報酬が年率0.29%(税抜)の低コストなTOPIX連動インデックスファンドが登場!」でその事実を知り、さっそくEDI-NETを確認してきました。

  • <購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド
    • 連動インデックス:TOPIX
    • 信託報酬(税抜):0.29%
    • マザーファンド総資産額:411.3億円(2015/1/30現在)
    • 設定日:2015年4月27日
    • 当初販売会社:楽天証券SBI証券

 ついにTOPIX連動かつ信託報酬0.3%未満のファンドを証券会社から購入できるようになります。マザーファンドが共通である「ニッセイTOPIXオープン」の信託報酬(税抜)は0.5%ですので、4割引といったところでしょうか。今私が積み立てている、三井住友トラストAMの日本株式インデックスeの信託報酬(税抜)0.37%に対しても2割引程度。ニッセイAMの誇る日経255連動の超低コストファンドニッセイ日経225インデックスファンド」の0.27%に迫っています。

 注意事項としては、本ファンドのマザーファンド「ニッセイ国内株式インデックスマザーファンド」の運用法が若干独自であることでしょうか。「ニッセイTOPIXオープン」の目論見書によると、

マザーファンドの運用は、ニッセイ基礎研究所が独自に開発したモデルを利用します。

となっています。具体的には、同ファンドの運用報告書にこう記載されています。

当期も東証一部上場銘柄のうち1,500銘柄程度に分散投資を行いました。
銘柄選択については、一部信用不安銘柄を投資ユニバースから除外した後、層化抽出法にて行いました(市場でのウェイトが大きな銘柄については、TOPIX(配当込み)との連動性を高めるために、信用不安銘柄であっても組み入れを行いました)。

 日本でのTOPIX連動ファンドは基本的に完全法ないし準完全法*1で運用されることが多くなっています。それに対し、層化抽出法などは組入銘柄を少なくできる代わりに対象インデックスに対する連動性が低下する可能性があります。

 上であげた2つのファンドについて、そのマザーファンドの運用手法等を表にしてまとめます。

ベビーファンド ニッセイTOPIXオープン 日本株式インデックスe
マザーファンド ニッセイ国内株式インデックスマザーファンド 日本株式マザーファンド
運用手法 層化抽出法 準完全法
基準日 2014/2/20 2014/1/22
銘柄数 1552 1705
マザーファンド騰落率(1年) +24.9% +47.2%
TOPIX(配当あり)騰落率(1年) +25.1% +47.0%

※2013年末の東証一部上場銘柄数は1774。

 どちらのマザーファンドも、過去5期の年間騰落率は±0.2%程度になっています。個人的には許容範囲内です。

 以上の確認結果に基づき、<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンドの買付が可能になった段階で積立ファンドを移行することにします。これに伴い、、<購入・換金手数料なし>シリーズのみで日本・先進国の株式・債券・REITを積み立てていくことになります。

 ファミリーファンド方式とはいえ、総資産額が小さいままですと繰上償還等になりかねないリスクもありますので、コスト(まずは信託報酬をチェック、定期的に総経費率を確認して効果を検証)の低いインデックスファンドを応援する意味で積極的に積立ファンドを変更しています。
 既存のファンド売却までは今のところしていませんが、資産が急落するなど税金がかからず乗り換えられるタイミングがあればファンドの入れ替えも検討していこうと思っています。

*1:ファンドの運用手法の一つ。層化抽出法も同様。詳しくは、たとえば三井住友トラストAMの解説PDF(1)(2)(3)などを参照