インデックス・ウォッチャー

市況をゆるゆると眺めながら、インデックス投資をコアとしたコツコツ資産形成を記録していきます。

FP技能士センターへ入会申し込み~AFPとの違いは「ステータス」と「コスト」

 以前の記事にて、2級FP技能士レベルの知識を維持していきたいと書きました。
 この知識(ライフプランニングと資金計画、リスク管理(保険)、金融資産運用、タックスプランニング、不動産、相続・事業承継)はわりと幅が広く、また特に年金・税金関連は毎年話が変わってくる(ぱっと思いついたところでは、今年は株式等譲渡所得課税率の20%(本則)復活や消費増税と引き替えの住宅ローン減税拡大、来年は基礎控除額変更をはじめとする相続税の大幅変更など)ことが多いのでこれについていくのは実務として扱っていない状況での独学では大変です。毎年FP技能検定のテキストを買ってもよいのですが、それもなんだか違う気がします。
 そこで、せっかく資格を持っているので、資格保持者が継続的に学習を続ける仕組みがないかどうか調べてみました。


 一つは日本FP協会の認定する民間資格AFP。れっきとした別資格ではありますが、FP技能検定2級がAFPの資格審査試験を兼ねているため、すでにFP技能検定2級に合格している場合は最短1ヶ月の認定研修(通信可、提案書作成が主な内容)のみでAFPを取得できます。このAFP、2年ごとに資格の更新があり、所定の継続教育を受けることが更新の条件となっているため資格を守るために学習を続ける効果が期待できます。
 もう一つは、金融財政事情研究会の運営するFP技能士センター。こちらは別に資格を得られるわけではありませんが、正会員の場合は会員資格継続のために継続学習が必要となっています。会員資格を喪失してもFP技能士でなくなるというものではありませんのでAFPよりも強制力は小さいですが、こちらもある程度の継続学習効果があるように思います。

 「AFP」という言葉に非常にステータスを感じつつ、今回の目的は継続的に学習を続けることですのでそれに的を絞って検討します。
 学習が続かなくなる要因としては、モチベーションが下がることはもちろんコストが高すぎて支払う余裕がなくなることも考えられます。そこで、両者のコストを比較してみましょう。

要素 AFP FP技能士センター
性質 民間資格 任意団体
継続学習のインセンティブ AFP資格継続 会員資格継続
研修料 \8,400~ \0
入会金 \10,000 \0
年会費 \12,000 \10,368
継続教育費用※ \4,500 \0

(2014年3月現在、4月以降消費増税により増額の可能性あり)
※継続教育費用は、会報誌掲載問題をインターネット上にて採点することにより継続必要単位数まで取得した場合の金額

 というわけで、AFPの場合は取得に2万円弱、継続教育には5千円程度FP技能士センターよりもコストがかかるようです。取得費用はまあよいとして、会報誌掲載問題の採点に受験料がかかるのは少しつらいところです。また、FP技能士センターの場合会報誌のみでなく年度ごとにFP技能士手帳や金融商品/個人の年金/法人の年金ガイドブックが送付されるとのことで、お得感は強くなっています。

 以上、AFPの「ステータス」をとるか、FP技能士センターの「コスト」をとるかなのですが、私はFP技能士センターに入会することにし、現在登録申込書を記入中です。AFPは、(業務としてではなくても)他の方の相談を実際に受けるようなことがあるなど、そのステータスを活かせる状況が生まれれば取得を検討するようにします。