インデックス・ウォッチャー

市況をゆるゆると眺めながら、インデックス投資をコアとしたコツコツ資産形成を記録していきます。

確定拠出年金、運用利回り年3%台&企業型の掛け金増額へ

 日経新聞の記事を引用します。

 株高や円安を追い風に、運用成績で受給額が変わる確定拠出年金(日本版401k)の資産状況が大きく改善している。今年9月末時点で通算の運用利回りが年3%台に乗せたほか、元本割れの状態に陥っている人は全体の2%にとどまり、大半の加入者で含み損が解消した。運用環境の改善は確定拠出型の導入を後押しし、長らく主流だった確定給付年金からの移行を加速させる可能性がある。

(確定拠出年金、運用利回り年3%台 含み損解消)

 企業が確定給付年金から確定拠出年金に制度を移行させる際には、現在の基準で確定給付年金を積み立てた場合と同じ額を定年退職時に確定拠出年金制度で積み立てられるようにするにはどの程度の拠出が必要かを計算します。この際の根拠となるのが想定利回りでして、年2~3%程度としている企業が多いかと思います。
 今回、アベノミクスによる円安・株高、さらに先進国を中心とした外国株式も好調ということで一気に想定利回りを超えてきたということになります。
 これを、株式投資はいつか報われるととらえるのか、アベノミクスレベルの環境変化がなければ想定利回りなど得られないと考えるかは人によって変わるかと思いますが、私は前者の考えを信じてコツコツ積立投資をしていきたいと考えています。


 また、以前「確定拠出年金の掛け金上限増額へ、目標は2014年秋施行」にて触れた掛け金の話も税制大綱にて結論が出たようです。別の日経新聞記事を引用します。

 今回の改正では企業型の確定拠出年金で、非課税となる毎月の掛け金の上限を14年10月にも約8%引き上げる。09年度以来、約5年ぶりの改定だ。企業年金をほかに持たない場合は上限が5万5000円に、ほかの企業年金と組み合わせた場合では上限が2万7500円になる。

 今回の改正で積み残した課題も多い。確定拠出年金では、厚生労働省は当初、掛け金の上限を2~3割引き上げるよう要望していたが、引き上げ幅は8%にとどまった。従業員個人や自営業者が掛け金を拠出する個人型では、掛け金の限度額引き上げを見送った。

(税制大綱決定 貯蓄から投資、道半ば)

 というわけで、企業型のもののみ小幅ながら掛け金上限が増額されるとのことです。
 私はこれにあてはまるのでありがたく活用させていただきますが、NISAについて勉強した方が逆に確定拠出年金の優位性に気がついてこちらも人気に……ということになってほしいと思います。

 私の会社でも確定拠出年金制度があるのですが、全額元本保証型という方ばかりの印象です。そんな状況にある方曰く「NISAでは個別株が買えるから株をやるぞ!」とのこと。
 来年度以降、NISAとの使い分け方も含め確定拠出年金についてもウォッチを継続していきます。