インデックス・ウォッチャー

市況をゆるゆると眺めながら、インデックス投資をコアとしたコツコツ資産形成を記録していきます。

私の貯蓄・投資原資のつくりかた

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 期間限定のキャンペーンですが、記事の内容は期間限定にならないようにしたいものです。

 節約をする、ということは、貯蓄や投資にまわす原資をつくるということです。そのために私が心がけていることをいくつか書いておきたいと思います。

1. 給料天引きを活用する

 ごく当然のことですが、もらっていないものは使えません。なので、使わないようにするにはもらわないことが一番簡単です。そこで、給料の天引きで貯蓄・投資できる制度は積極的に使っていきます。
 私の場合、勤務先が確定拠出年金のマッチング拠出、すなわち会社の拠出以外に個人でも拠出することを認めていますのでそれを限度額上限まで使って投資に回しています。この場合、拠出したお金は60歳まで受け取れません。その代わり、税制面のメリットも非常に大きいので、無理をしない範囲で積立を行っています。
 幸い私の場合は給与ではなく賞与から6ヶ月分の拠出分が天引きされる形になっていますので、ボーナスが減ったように見えるだけで月々の暮らしにはあまり大きく影響しないようになっています。賞与なんてなかったと思えば何も問題ありません(^^;;

 また、企業によっては財形貯蓄制度などもあるかと思います。これも天引きで積立がされていきますが、途中で引き出すことが可能です*1。企業によっては奨励金のようなものが出たり、金利面で有利な制度があったりすると思いますので使いこなしましょう。私の勤務先は特にそういう制度がないので使っていませんが、利率1%超えの預金制度などを持っている企業もあるようでうらやましい限りです。

 ちなみに、上場企業の場合自社株の積立制度などがあるところもあるかと思いますが、個人的にはいまいち活用を躊躇してしまいます。単元株未満の積立によってドルコスト平均法を使うことができるのはメリットなのですが、自分の勤務している企業の株というのは自分の給料・雇用との連動性が非常に高く、リスクの増大要因と考えているためです。ベンチャー企業の立ち上げメンバーが非公開の自社株を持つ、というのであれば将来の上場による創業者利益の可能性を目指して気合いを入れることにつながるかと思うのですが、すでに上場している状況でストック・オプションでもなく給料天引きで積み立てるというのはいまひとつ魅力が。。。

2. 給料振込口座を複数に分ける

 これも企業によるかと思いますが、私の勤務先では給与振込口座を複数に分けることができます*2
 私はこれを使って、給料のうち一定額のみをお小遣い用口座に振り込むようにしています。普段持ち歩くのはお小遣い用口座のキャッシュカードのみ。現金を手に入れるのは基本的にこの口座からのみにしています。
 飲み会が重なる時、特にこれからの年末シーズンなどはかなりハラハラしますが、これで独身の私も家庭持ちかつお小遣い制の皆様と同じような金銭的緊張感を持つことができます!(^^;;

3. 貯蓄用口座以外に余計なお金を置かない

 前段で分けたお小遣い以外の給料はいったんメイン口座に入ります。このメイン口座はクレジットカード等の外部引き落としを集中させている口座なのですが、給料日にはほぼ次の給料日までに引き落とされる金額が確定しています。そこで、メイン口座には引き落とし金額+αのみを残し、その他は全て貯蓄用口座に移動します。
 現状、ここはあまりシステム化できておらず、手作業で資金移動の指示を出すなりATMで振り替えを行うなりしています。正直面倒ですが、ほったらかしにしたときに引き落としを失敗しないようにするためには給料振込をメイン口座に設定する必要があるので割り切っています。

 ここで万が一、引き落とし額がメイン口座残高を超えてしまっている場合は泣く泣く貯蓄用口座からメイン口座へ振替を実施しますが、このときは「猛省・・・・! さすがの私も貯蓄切り崩しは猛省・・・・!」となります。

4. お金の流れを見える化する

 前段で猛省することになるような場合、反省すること自体には大した意味はないので、どうしてこうなったのか分析する必要があります。そのためには、どれだけの収入に対してどれだけの支出があって、その中でもどんな支出が膨らんだのかを調べることになります。
 ただ、それを調べるのは基本的に非常にしんどい作業となります。収入はまあ一つなのでよいですが、それをプールしている銀行口座が複数(今までの流れで触れただけで3つ)あります。さらに支出の方法として、現金以外にクレジットカードや銀行引き落としがありますし、クレジットカードも複数あります。これらのお金の流れを漏らさず記録し、しかもデータ解析を行う。。。はい、無理。

 ここで出番なのが家計簿ソフトやオンライン家計簿です。特に私の場合、過去に記事にしたことのある家計簿サービス「マネーフォワード」を使って現金支出以外のデータ収集・分類をほぼ自動化しています。現金支出については、完璧は求めずにスマホなりPCなりで入力すればよいかと思って実践しています。記事にした時からさらにサービス追加・改善が進み(いつか記事にしたいと思います)、本当に使い勝手のよいものになっています。

 これで先ほどの引き落とし額過多となった原因を簡単に調べることができ、「なんだ国民年金追納の影響か、それ以外は変化ないようなので諦めよう」とか、「これは飲み会ラッシュの影響ですわ、来月はこの分小遣いカットだな」とか、「いくら電子ブックのセールが多いからと言って電子本買いすぎだろ、来月は買った本の消化に専念しよう」とか行動に移せるわけです。
 数ヶ月分もデータがたまってくればだいたいの項目別予算を把握することができ、それに対して項目別の黒字・赤字を確認することもできるようになります。あとは、仕事ではないのでおおざっぱにPDCAサイクルを回していければよいなと思っています。

まとめ

  • あるだけ使う性格なら天引きを活用、そのときに有利な社内制度を確認すること
  • 銀行口座は大まかな用途別に活用したいところ
  • 複雑なお金の流れを見える化できればこちらのもの
  • なるべくシステム化して、勝手にやってもらえるところを増やそう

 こんなものかと思います。当たり前のことしかしていないですが、子供の時にお小遣い帳を数ページつけては挫折していたころから比べるとだいぶ進歩しました(^^;;
 なんだかんだである程度続けられている理由はシステム化にあると思います。手作業でやっているのはメイン口座→貯蓄口座への振替額決定と、完璧は求めない現金支出の記録のみ。
 ポートフォリオを考えてしまえばあとはほぼほったらかしのインデックス投資とも似ています。細く長く、しかし退場せずに継続していきたいものです。

おまけ. クレジットカードとはうまく付き合う

 こういう記事ではだいたい「いくらでもものを買えてしまうクレジットカードは使わない」という話になることが多いですが、私の場合は逆に支出の大部分をクレジットカード決済に頼っています。
 消費の感覚が希薄になるという(衝動買いしやすい)デメリットは確かにありますが、

  • 支払いにポイントがつく
  • 現金を引き出す回数を削減できる
  • 明細データを家計簿に転用できる

などのメリットが大きいと判断しているためです*3

 ただし、次のような使い方をすると身を滅ぼしかねないのが実情です。

  1. キャッシングをする
  2. ショッピングの返済に、手数料のかかる方法(特にリボ払い)を使う
  3. カードの限度額や、大まかな使用可能額を把握せずに使う
  4. 月ごとの明細を確認せずに使う
  5. 収入に対して支払いが与えるインパクトの大きさを考えずに使う

 つまり、この反対の行動をとればよいわけです。

  1. キャッシングの限度額はゼロに(カード会社に連絡すれば可能です)
  2. ショッピング一回払い以外の限度額はゼロまたは減額(これも可能なカード会社が多いです)、カード全体の限度額も大きすぎるようなら減額
  3. 使用可能額はPCや携帯で確認(明細が反映されていなくても、使用可能額自体はほぼリアルタイムで反映されます)
  4. 明細もPCや携帯で確認(複数カードの確認が面倒なら、先ほどのマネーフォワードのようなサービス活用を)
  5. 購入の前に、給料日前にそれを現金払いしている自分を想像する(それでも買おうと思うものか? 買えるものか?)

 このあたりのことをできる人であれば、支出額は増えずポイントを有効に活用することができるはずです。面倒といえばそうですが、必要だと思います。

 もしくは、ここのところ取り扱いの増えている「Visaデビットカードを対応金融機関(都市銀行で言えばりそな銀行が対応。三菱東京UFJ銀行も11月20日より対応予定です(ニュースリリース)。)でつくり、その銀行口座を本記事で言うお小遣い用口座にするのが有効です。これにより、常に口座に入っている金額までしか使えず、使った分はすぐに口座から引き落とされる状態にすることができます。若干付与率は低いもののポイントやキャッシュバックもあるようですので、ついクレジットカードだと使いすぎてしまって……という方にはかなりおすすめです。

*1:住宅財形や年金財形の場合、目的外の引き出しを行うとメリットである利息の非課税扱いがなくなります。また、保険扱いのものなど一部短期間解約により元本割れするものがありますのでご注意ください。

*2:前段で述べたような天引きが不可能であれば、ここで貯蓄用口座に一定額を振り込むことで天引きによる貯蓄と似たようなことが可能です。ただし引き出しのハードルもかなり下がってしまいますので、意思の弱い方の場合は貯蓄用口座のキャッシュカードにはさみを入れてしまうくらいの気概が必要になるかもしれません。

*3:私の場合は趣味も入っています(^^;;