インデックス・ウォッチャー

市況をゆるゆると眺めながら、インデックス投資をコアとしたコツコツ資産形成を記録していきます。

確定拠出年金の掛け金上限増額へ、目標は2014年秋施行

 日経新聞に、「確定拠出年金、掛け金上限上げ 来秋にも2〜3割 政府方針」という記事が掲載されていました。冒頭を引用します。

 運用の成績に応じて受け取る年金の額が変わる確定拠出年金(日本版401k)で、政府は企業・個人が毎月出す掛け金の限度額を引き上げる方針だ。企業が単独で出す場合でいまの月5万1千円を6万円程度にして、全体として2〜3割引き上げる案を検討している。自助努力で老後の備えを増やしやすくするとともに、預貯金を株式や債券に振り向ける「貯蓄から投資」への流れを後押しする。


 現在口座開設争いの繰り広げられているNISAよりも税制面のメリットが多く、老後資産形成に有利な制度といえるDC(確定拠出年金)ですが、こちらにも月額の拠出限度額が定められています。
 私の勤めている会社でも従来の年金制度から移行する形でDCを導入しています(私がインデックス投資をはじめるきっかけとなりました)。私のような勤続年数の少ない一般社員はともかく、制度移行前の積立月額>DC限度額となる方もいらっしゃったようで問題となっていました。
 今回報じられている改定の背景には、そういった企業側からの要請もあったのではないかと考えています。

 では私にとってこの改定は関係ないのかというと、そんなことはありません。私の勤め先では、企業の拠出分に加えて従業員がDCに拠出するマッチング拠出が可能ですので、自己拠出によって限度額上限までDCを活用することができるためです。
 この報道のとおりDC限度額が引き上げられた場合、投資方針に従いDC積立額を限度額上限まで増額する予定です。先の税制面メリットに加え、私の勤務先の場合(基本4資産のみとはいえ)インデックスファンドの信託報酬も非常に低く、このメリットを活用しない手はありません。
 今月発売の日経マネーにも「あなたの資産形成どちらが向いている? NISAそれともDC?」という記事が掲載されていますが、制度の特徴を把握して利用目的を明確にした上で、いろいろな制度を使いこなしたいものです。