インデックス・ウォッチャー

市況をゆるゆると眺めながら、インデックス投資をコアとしたコツコツ資産形成を記録していきます。

野村・Funds-iシリーズに為替ヘッジありインデックスファンド大量設定

 インデックス投資といえばまずはこのブログ、の「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」さんで、「Funds-iシリーズに為替ヘッジ型が続々登場。これは活用できそう!」なる記事が紹介されていました。

 (株式:債券:REITを1/3ずつに分配、同じ資産クラスで地域の異なるものは等分配)

という為替ヘッジありの3ファンド(とヘッジなし1ファンドの合計4ファンド)を9月12日に設定するとのことです。

 為替ヘッジありで比較的低コストのインデックスファンドといいますと、既存のものでは同じく野村・Funds-iシリーズの


や、日興の


などがあります。が、特に日興のファンドは販売会社が限られていて一般のネット証券では購入できないものだったこともあり、今回の設定で新興国株式以外の主な資産クラス(債券・株式・REIT)を円建てで持つことが容易になります。


 先進国および新興国の債券を為替ヘッジ型で持つことで為替リスクの調整をしつつ分散投資を行うことが簡単になると考えています。私の目標ポートフォリオを考えると、海外債券クラスの比率が多く為替リスクを大きめにとっているのですが、これをもう少し減らしたいと思えばこの一部ないし全部をヘッジありにしてしまえばよいことになります。

 先述のうち設定時期の古い債券インデックスファンドである「年金積立 インデックスファンド海外債券」のヘッジあり・なしそれぞれの基準価格と、JPY/USDレートの10年間の変動を、Yahoo!ファイナンスで比較してみました。

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(赤:ヘッジなし 青:ヘッジあり 緑:JPY/USDレート)

 こうして見ると見事にヘッジ有無の差が見て取れます。ちなみに、本ファンド(ヘッジあり)と同シリーズの日本債券ファンドを比較するとこうなります。

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 (赤:日本債券ファンド 青:海外債券ファンドヘッジあり)

 なかなか相関係数の高そうなグラフになっています。今回はファンドの基準価格を単純比較していますが、信託報酬の差

  • 年金積立 インデックスファンド海外債券(ヘッジあり・なしとも):年率0.7035%
  • 年金積立 インデックスファンド日本債券:年率0.4725%

や為替ヘッジコストの差が含まれていることにご注意ください。

 為替リスクは株式で十分とっているのでおなかいっぱい。。という方で、債券でも日本のみでなく世界に分散投資をしたいとお考えの場合はこれらのヘッジあり債券インデックスファンド、なかなか使い勝手がよさそうです。
 私はいまのところ、全資産(生活防衛資金も含む)の中で日本円比率がだいぶ高いこともあり直ちに今回紹介の為替ヘッジ型ファンドを購入しようとは思っていませんが、今後リスク資産の比率が増大した際には購入を検討したいと思っています。そのために、これからも定期的に為替ヘッジありのインデックスファンドをチェックしていきます。