目標アセットアロケーションと投資方針(2013年7月)
(2013年9月15日追記)
本記事から所持ファンド等を一部変更しています。
最新のものは「目標アセットアロケーションと投資方針(2013年9月)」からどうぞ。
先に現状のアセットアロケーションについてのエントリーを書いてしまいましたが、目標がない状態で現状の推移だけの話をしても何がしたいのかわからなくなるのでこの機会にいくつか書いておこうと思います。
大したことのない内容のわりに長文になるかと思いますので、ご興味のある方は「続きを読む」からどうぞ。
1. 目標アセットアロケーション
1.1. 証券口座
アセットクラス | 目標比率 | 所持ファンド |
---|---|---|
日本株式 | 5.0% | 日本株式インデックスe |
先進国株式 | 25.0% | 外国株式インデックスe |
新興国株式 | 15.0% | eMAXIS 新興国株式インデックス |
日本債券 | 5.0% | 日本債券インデックスe |
先進国債券 | 25.0% | 外国債券インデックスe |
新興国債券 | 15.0% | eMAXIS 新興国債券インデックス |
日本REIT | 3.3% | 野村インデックスファンド・J-REIT |
先進国REIT | 6.7% | 野村インデックスファンド・外国REIT |
コスト種別 | 購入時手数料 | 信託報酬(税込) | 信託財産留保額 |
---|---|---|---|
平均コスト | 0% | 0.543%/年 | 0.12% |
1.2. 企業型確定拠出年金(DC)口座
アセットクラス | 目標比率 | 所持ファンド |
---|---|---|
日本株式 | 25.0% | (TOPIX連動) |
先進国株式 | 25.0% | (MSCI-KOKUSAI連動) |
日本債券 | 25.0% | (NOMURA-BPI連動) |
先進国債券 | 25.0% | (シティグループ世界国債インデックス連動) |
コスト種別 | 購入時手数料 | 信託報酬(税込) | 信託財産留保額 |
---|---|---|---|
平均コスト | 0% | 0.167%/年 | 0% |
1.3. 非リスク資産および「みなし」非リスク資産
目的 | 金額 | 主な所持金融商品 |
---|---|---|
生活防衛資金 | 生活費2年分 | 定期預金 個人向け国債(変動10年) |
短期決済資金 | 生活費2月分以上 | 普通預金 |
余力 | 非リスク資産中上記以外 | 普通預金 定期預金 |
2. 投資方針
- 低コストなインデックス型投資信託による世界分散投資を行い、中長期資産形成(証券口座)および老後資産形成(DC口座)を目指す。
- 証券口座での投資は、月一回の積立投信購入を基本とする。余力と市況によってはスポット購入を行うことがある。また、投信評価額が一定以上となった際にETF等へのリレー投資を行うことがある。
- 個別株など、投信/ETF以外のリスク資産の購入を禁止しない。ただし、その評価額は一律「0円」として扱い、アセットアロケーションに組み入れない。
- 「生活防衛資金」と「短期決済資金」が上表金額を下回った状態で、証券口座経由の投資実行(積立含む)は禁止。
- DC口座へのマッチング拠出額は法令上限を基本とする。拠出額変更受付(年1回)時に「生活防衛資金」が上表金額を下回っており、証券口座経由の投資禁止によっても回復が困難な場合のみ拠出額の削減を行う。
- 「個人向け国債」は「みなし非リスク資産」と位置づけ、生活防衛資金の1/2を上限として組み入れることがある。
- リスク資産の評価額は無リスク資産等の金額に対し5割を超えないこと。無リスク資産の金額は将来的に見直す。
以下、上記方針についてのコメントです。
目標アセットアロケーションを一般証券口座とDC口座とで分離して定めています。よって、今後の積立額推移によって合計アセットアロケーションの比率も変化していきます。
本来、目標アセットアロケーションが複数存在するのは資産の考え方についてダブルスタンダードが存在することになりNGだとは思うのですが、
- DC口座のインデックスファンドがベーシックな4資産のみ取り扱い
- 企業型DCのため、金融機関の変更不可
- DCは60歳になるまで解約不可、証券口座は(最大限避けるものの)解約の可能性が存在
- 証券口座の原資は余力、DC口座の原資は退職金(とマッチング出資分の余力)
資産比率に関して、DC口座は単なる4資産均等分割です。いろいろ配分を考えてはみたものの、期待リターンによる計算に疲れ……(^^;
一方、証券口座のほうは世界経済インデックスファンドの資産配分、すなわちGDP比率による組み入れをほぼそのまま使わせていただき、内外REITをわずかに加えたものになっています。「なら素直にそれを買おうよ」というお話なのですが、DC口座との分離管理の都合もあり、リアロケーションが必要となる可能性もあるかと思ったので。GDP比率となると、時価総額比率よりも日本以外の先進国:新興国比における新興国の割合が増えるのですが、この状態でDC口座分と合計したときの比が時価総額平均に近づいてきます。(日本比率は平均より高まります)
また、個別のファンド選択は低コストインデックスファンド6種の実質コスト比較 (2013年6月)(インデックス投資日記@川崎)や各ファンドの運用報告書から、実質コストが高くないことを確認しつつ、最安値は毎年入れ替わるでしょうからあまり資産クラス毎に委託会社が変わりすぎないように決めています。今後、さらに低コストなファンドが現れれば新規買付はそちらで行うつもりです。
証券/DC口座に共通しているものは株式:債券=1:1とし、それぞれの地域比率を固定していることです。特に、外国債券には為替リスクしかないのか、分散投資を行うだけの価値があるのかをこの状態で(自分のお金を授業料にしつつ)確かめてみたいと思っています。
投資方針に関して、個別株等へのスタンスは「株価が0円になってもよいと思って買う」というものです。純粋に企業の応援のためとか、株主優待に価値を見出しているとか。なので、個別株で利益を生もうと考えないために強引に「0円」判定、つまり日用品と同じで買ったものを基本売れないとみなすことにしています。数十銘柄を買い、疑似インデックスとして使うことが可能にならない限りはこの方針で行こうと思います。
また、個人向け国債を無リスク資産に準じて扱っています。日本の信用リスクの大きさについてはいろいろな考えがあるかとは思いますが、
- 預金は国債への間接的投資ではないかと考えている
- 日本が破たんした際に預金がそのまま引き出せるとは考えづらい
- 破たんより前にハイパーインフレが発生し、無リスク資産全体が紙くずとなっている可能性
- 変動金利の債券現物は、債券ファンドの基準価格と逆(株式ファンドの基準価格と同方向)の値動きを示すと考えており、株式ファンドのリスク分散が目的の1つである債券ファンドの代替としてアセットアロケーションに組み入れるのに躊躇する
以上、とっても長くなりましたが今の私の考えを書きとめてみました。読んでいただけた方がいらっしゃれば本当にありがとうございます。
おそらく目標アセットアロケーションは少しずつ修正していくことになるかと思いますが、投資方針はそうコロコロ変わらないのではないかと思います。というより、ブレブレの投資方針などすでに方針ではないですね(^^;
今後機会があれば、(現在からどんどん過去へ向かっていますが)投資を始めるきっかけなども書いていきたいと思います。