三菱UFJ国際投信、eMAXISシリーズ「eMAXIS Slim」追加で低信託報酬競争に追随
昨今のインデックスファンドにおける信託報酬低下競争は、2015年9月の楽天証券における三井住友AMのDCファンド一般販売開始をきっかけとして、既存ファンドを含め信託報酬の変更で対応するニッセイAMの<購入・換金手数料なし>シリーズや、はじめから低信託報酬にて新規参入するアセットマネジメントOne(旧DIAM)の「たわらノーロード」シリーズ、大和投信の「iFree」シリーズを主軸として進んでいます。
これ以前に低コストインデックスファンドとして名を馳せた三井住友トラストAMの「SMTインデックス」シリーズ、三菱UFJ国際投信の「eMAXIS」シリーズ、野村AMの「Funds-i」シリーズは最近では販売会社の拡充に力を入れているような印象がありましたが、今回動きがありました。
続きを読む目標アセットアロケーションと投資方針(2016年12月)
「目標アセットアロケーションと投資方針(2016年10月)」の内容を一部更新して掲載します。変更点は、
- 一部ファンド(<購入・換金手数料なし>シリーズ)の信託報酬引き下げを反映
となっております。詳細については「続きを見る」からどうぞ。
続きを読む大和投資信託、新興国債券クラスを含む超・低コストインデックスファンドシリーズ「iFree」を設定
先月、投資方針の更新を行った際にこんなことを書いていました。
新興国株式クラスにおいて0.495%(税抜)という低信託報酬をうたう「たわらノーロード 新興国株式」の積立をはじめました。他の資産クラスにおける「たわらノーロード」シリーズについては、すでに<購入・換金手数料なし>を積み立ているものが多く信託報酬差があまり大きくないため、また機をみて検討することにします。あとは新興国債券クラスのさらなる低コスト化をうたうファンドが出てくるとありがたいですが……。
この願望、どうやら叶うようです!
大和投資信託が、9月8日(木)に12本のインデックスファンドからなるシリーズ「iFree」を設定します。当初の販売会社はSBI証券と楽天証券です。
各ファンドで連動を目指す指数を以下に列挙します。
というわけで、新興国債券クラスを含めた主要8資産すべてに対応するファンド構成となっています。
新興国債券について比較すると、今私が投資しているeMAXIS 新興国債券インデックスの信託報酬(税抜)は0.6%なのに対し、今回のiFree 新興国債券インデックスは0.22%と一気に半額以下となっています。
マザーファンドの規模はeMAXISで100億円程度、iFreeは30億程度でやや規模が小さいですが、トラッキングエラー等は資産クラスの性質上どちらも大きいように見えます。
この資産クラスは来月以降積立ファンドの切り替えを検討しようと思っています。
他の資産クラスも軒並み信託報酬は最低(単独または同率)となっており、さすがは最後発ファンドです。
8資産均等のバランスファンドについては信託報酬(税抜)0.23%と、同様のバランスファンドが存在するeMAXISの0.5%の半額以下となっています。資産配分に納得がいけば非常に有力な選択肢となるのではないかと思います。
なお、新興国株式の連動対象指数(FTSE RAFI エマージングインデックス)は単純な時価総額平均ではなくいわゆるスマートベータ的な指数となっていることなど特徴的な部分もありますので、投資を検討される際には各自でご確認されることをおすすめします。